《食中毒について》
《夏は細菌による食中毒が増える時期》
毎年8月は厚生労働省によって『食品衛生月間』に定められているように、
夏場(6月〜9月)は細菌が原因となる食中毒が多く発生しています。
なぜ夏場に食中毒が増えるのでしょうか??
その理由の一つが『高温多湿な環境』にあります。
《細菌発育の3条件》
1. 栄養→◎ヒトにとって栄養となる食品は、細菌にとっても栄養源となります。
◎調理器具類では、食品の残渣や汚れが細菌にとって栄養源となります。
2. 水分→◎細菌は、食品中の水分を利用して増殖します。
水分含量50%以下では発育しにくく、20%以下では発育できません。
3. 温度→◎ほとんどの細菌は、10℃〜60℃で増殖し、
36℃前後で最もよく発育します。
《食中毒予防の3原則》
1. つけない→☆手洗いをしっかり行い、清潔な手指で調理をしましょう☆
☆原材料、調理器具は清潔なものを使用しましょう☆
2. 増やさない→☆調理、加工は迅速に行いましょう☆
☆冷却をして細菌の活動を抑えましょう☆
3. やっつける→☆加熱をして細菌を死滅させましょう☆
《食中毒の種類》
細菌名 | 感染源 | 潜伏期間 | 症状 | 予防法 |
黄色ブドウ 球菌 |
人、動物の 化膿巣 おにぎり |
30分〜 6時間 |
嘔吐、腹痛 下痢 |
手をこまめに洗う おにぎりはラップでにぎる |
腸炎ビブリオ |
海水 生鮮魚介類 |
8時間〜 24時間 |
嘔吐、腹痛 下痢 頭痛、発熱 |
真水でよく洗う 酸に弱い |
サルモネラ |
肉、卵 家畜、ねずみ |
8時間〜 48時間 |
嘔吐、腹痛 下痢、発熱 |
70℃1分間 以上加熱 |
カンピロ バクター |
動物性食品 |
2日〜7日 |
嘔吐、腹痛 下痢、発熱 |
60℃20分間 以上加熱 |
ウェルシュ 菌
|
汚染された 肉類や 魚介類食品 |
5時間〜 24時間 |
腹痛、下痢 | 調理済食品を室温で放置しない |
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